2019年10月7日号〔No.1595〕／今号16ページ
世界の造船業界は今！各種指標が上向く中、日本の造船市況の本格的な回復に期待！
溶接業界最大の需要先「造船業界」の市況に回復の兆しが見え始めている。
国内の主要造船企業17社で構成される（一社）日本造船工業会の統計によると、'18年暦年の新造船受注量は（前年比3.6倍の）1,031万総㌧となり、竣工量は５年ぶりの高水準となる1,453万総㌧を記録している。
昨年度に最も期待された環境対応船（「MARPOL条約付属書Ⅵ規制」に基づく環境規制対応モデル）の受注については、新造船ではなく既存船にスクライバーを取り付ける〝応急処置〟が主流となり、本格的な受注には至らなかった。
しかしながら、'18年の船価がＵＳドルベースで前年比10～15％増となり、運賃マーケットも'18年をボトムに回復基調で推移するなど、造船業界の市況を示す指標が回復基調で推移している。
このような中、できる限り高値で受注したい造船企業各社と船首の間で〝駆け引き〟が繰り広げられる一方、６月末現在の我が国の手持ち工事量は〝警戒レベル〟となる〝２年半相当〟を下回っていることから、まもなく、環境対応船も含めた大々的な受注が始まるとの期待が強まっている。
本稿では、日本造船工業会の統計や業界関係者への取材を基に、日本・中国・韓国を中心とする造船業界の最新動向をレポートする。（本文より）
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【見どころと注目商品】
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