2019年11月25日号〔No.373〕
【炭酸ガス特集】原料ガスの逼迫/輸送運賃の値上げ/供給設備への大型投資など安定供給≠フためのコスト拡大!
(一社)日本産業・医療ガス協会の最新統計によると、'19年1〜7月の国内における液化炭酸ガスの出荷実績は前年同期比1.8%増の43万5,177万dとなっている。
工場出荷量(=需要そのもの)は引き続き堅調に推移しているものの、「安定供給」を実現するためにメーカー各社が負担するコストが拡大し続けている。たとえば、「販売費及び一般管理費」について、炭酸ガスメーカー各社の損益計算書などを基に調査すると、'13〜'18年度までの5年間に約15%上昇し、各社の利益を圧迫する大きな要因となっている。
背景として、「エネルギー供給構造高度化法」の下、'13・'14年頃から原料ガスの供給元である全国各地の石油精製プラントにおいて、粗ガスの減産やプラントの閉鎖、アンモニアプラントの停止が相次いでいることが挙げられ、'13・'14年頃から原料ガスの確保に要するコストが著しく上昇し続けている(※具体的なコストについては、メーカー各社とも公表していないものの、ユーザー/販売店に対しては、内部資料を用いた「事業環境/構造の変化」の説明が行われている)。(本文より)
・インタビュー炭酸ガスのトップシェアメーカーとして安定供給体制の確立に一層注力する!/日本液炭
・インタビュー安定供給体制の構築を通じてお客様からの信用回復を目指す!/昭和電工ガスプロダクツ
・インタビューエア・ウォーターグループの協業の下安定供給体制の確立に努める!/エア・ウォーター炭酸
【産業ガス関連・業界動向】
・「エア・リキード所沢松郷水素ステーション」開設!/日本エア・リキード
・重要人事/日本液炭
・平塚テクノロジーセンター開所!/エア・ウォーター
・甲信越エア・ウォーター山梨工場を新設!滅菌ガス製造ラインも完備/エア・ウォーター
・所有者不明容器の公表/高圧ガス保安協会中央容器管理委員会
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