2019年9月30日号〔No.371〕
【水素エネルギー特集】水素エネルギー社会の実現に向けた取組みと技術開発の現状を探る光ファイバー向け需要が高水準で推移!
低コストの水素製造技術の確立と高機能の水素ステーション用機器の開発が課題
水素はその製造過程によって、副生水素と目的生産水素に大別される。副生水素とは、製鉄や石油精製工程、アンモニアや苛性ソーダの製造工程などで副次的に発生する水素のこと。また、目的生産水素とは、製鉄などの工程で、副生水素だけでは足りずにプラント製造した水素のことを指す。
石油精製工程で得られる副生水素は、ガソリン消費量が減少していることに加え、石油元売り各社が、老朽化した石油精製工場を閉鎖するなどの措置を行っていることから、ここ数年漸減傾向にある。一方、苛性ソーダの製造工程で得られる副生水素の生産は比較的安定していると言える。
日本ソーダ工業会が公表した2018年(暦年)の苛性ソーダ生産量は、420万2,235d(前年比0.8%増)と前年並みを維持しており、苛性ソーダの生産工程で得られる副生水素も概ね'17年並みになったと見られる。(本文より)
・インタビュー 「脱カーボン」という世界的な流れの中で水素エネルギー市場の更なる拡大が期待/岩谷産業
・オンサイト型CO2フリー水素充填システム設置FCFL運用までの一貫システムを構築!/大陽日酸
・インタビューユーザーニーズに合わせた最適な供給形態を提案!/エア・ウォーター・ハイドロ
・インタビュー水素エネルギー利活用の拡大 水素社会の発展に貢献!FCFLの普及拡大に向けた簡易充填機のPRも推進/蒲髢リ商館
・防爆形炎検知装置「BFL―3WW」水素供給ステーション等で設置進む!/村上技研産業
|