2019年8月26日号〔No.370〕
【高圧ガス充填所を視る】ドライバー不足によるコスト増への対応
RFタグの導入による保安の徹底などを推進!
現在、国内で稼動中の高圧ガス充填所の総数は、約420カ所と推定され、この内多くの充填所で複数のガスを製造・充填している。
(一社)日本産業・医療ガス協会並びに経済産業省調べによる2018年度('18年3月〜'19年4月)の主要ガス国内出荷実績を見ると、ガス種別の出荷量は酸素が前年同期比1.5%減、窒素が0.4%増、アルゴンが3.9%増、液化炭酸が2.2%増、アセチレンは1.7%減となっている。
'18年度上期は、世界的に景気が好調な中、国内においても鉄鋼・化学など素材型産業に加え、半導体・電子部品関連や自動車業界など輸出産業が好調に推移した。また内需においても東京オリンピックや首都圏再開発などインフラ関連業界が高い稼動率を示したことから、高圧ガスの出荷量も好調に推移した。
しかし、下期は米中の貿易摩擦激化や中国市場の減速、半導体業界のスローダウンなどが国内産業にも影響し、高圧ガスの出荷量は減速傾向となった。
そのような中、産業ガス業界の課題としては、電力料金の値上げによるガス価格の影響と共に、高圧ガスのサプライチェーンを担うドライバー不足と輸送コスト上昇が、大きな問題となりつつある。(本文より)
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